どーも、走るとり(@hashirutori00)です。
毎日10kmランを390日続けたことのある僕ですが、今までランニング本を一切読んだことがありませんでした。そんなものがなくても、毎日ひたすら走っていれば足が速くなる。よくもまぁ無茶な持論で毎日走り続けたものです。結果、フルマラソンで膝を故障して絶賛療養中なのですが…。
書店でふと見かけた『やってはいけないランニング』。サブタイトルに走りこむだけでは、「長く」「速く」走れませんと書いてある。これは故障した今こそ読むべき本ではないだろうかと思い、早速購入し読むことにしました。
著者について
鈴木清和
1972年、秋田県生まれ。スポーツマイスターズコア代表。ACAF認定アスレチックトレーナー。駒澤大学陸上競技部出身。選手時代にケガに悩まされた自身の経験をもとに、それぞれの体型に合った「無理せず」「ケガなく」「効率的」な走り方で、42.195kmを走り切る『やわらか走』を提唱。シューズ選びからフォームの確立まで、きめ細かいケアにより、多くの市民ランナーをフルマラソン完走へと導いている。
やってはいけないランニングとは
さまざまなランナーが抱えている問題は、ひとつだけ。
それは「体型に合った走りができていない」ことです。
初心者がいきなりフルマラソンを走ったらどうなるか。おそらくは怪我をするか、途中でリタイアしてしまうかどちらかの可能性が非常に高いです。最優先すべきは効率的な走り方やトレーニング方法を身につけることです。
やってはいけないランニングは、怪我をしてしまったり、運動を続けることが困難になるレベルで走ることです。そう、まさに今の僕のような状態のことを指します…。
この本ではウォーミングアップの重要性であったり、鈴木清和さんが編み出した、「スキージャンプ」「階段サイドスキップ」など個性的でかつ効率の良いトレーニングメニューが記載されています。
毎日走ってはいけない?
走行距離を意識するあまり、適当な省エネ走りを身につけてしまい、自分の持っているスピードが出せなくなるのです。
スピードが出せないので、タイムももちろん頭打ちになります。つまり、量を増やして質が低下しているのです。
月間300km以上走っていた僕を真っ向から否定してくる文章が強烈でした(笑)。しかしこの理論に僕は賛成です。毎日走ることで間違いなく走りの質は低下します。
とにかくなんでもいいから毎日10km走るぞ!と意気込んでいた僕は、よく寝た休日はそれなりのタイムで、仕事の日は疲れた体に鞭を打って走る、を繰り返していました。当然タイムにムラが出ますね。走りの質はどんどん落ちていったと思います。
私が主催しているランニングチームの練習は週に1回。そのチームでの月間走行距離は20キロ〜100キロ程度ですが、その練習だけでフルマラソンを3時間9分で完走したランナーもいます。
ちなみに毎日10kmを390日続けて走ったフルマラソンの結果は3時間30分でした。
効率のいい練習さえすれば、多くの時間や体力を消費しなくても好タイムを狙えることは明白ですね。
ランニング初心者は何から始めたらいいのか。
よく「ランニング初心者はウォーキングから始めましょう」というアドバイスを聞きますが、跳ばずに頑張るウォーキングは”歩くスキル”と筋力を磨くだけ。
体力に自信がないからと言ってウォーキングから始めるのはNGです。
歩くのと走るのでは使う筋力がまったく違いますし、歩いただけでは体力はそんなにつきません。効率よく体を鍛えていくにはジャンプスキップというトレーニングが効果的だそうです。
「跳ぶ」ことを意識し、身につけてもらう最適な練習メニューが、「ジャンプスキップ」です。「跳ぶ=ジャンプ」ですから、先を急ぐような前に進むスキップではなく、より高く跳ぶように行い、「ジャンプ力」を身につけましょう。
ジャンプスキップは、跳ねるように前へ進みながら、両足が地面から離れる瞬間を無理なくつくり出せる動作。
この動きを繰り返すことで、跳ぶ感覚やタイミングといったスキルが身につくだけでなく、もも裏のハムストリングス、大腿二頭筋、半膜様筋など、坐骨、股関節、脛に到るまでの筋肉を刺激。ランニングに必要な筋肉も鍛えられます。
ジャンプスキップ最強説。確かに毎日10km走っていても、いざ短距離を全力で走ってみたりすると翌朝筋肉痛がきていました。これは同じ走る運動でも、長距離と短距離では鍛えられる筋肉が違うということです。
初心者はこのトレーニングで効率良く足を鍛えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ランニング初心者・中級者の方におすすめです。走り方以外にもストレッチの仕方であったり、フルマラソン前の食事法についても書かれています。
ランニング本をまったく読んでこなかった僕にとっては目から鱗な内容ばかりでした。
それではまた!