どーも、走るとり(@hashirutori00)です。
突然ですが、僕はラーメン食べに行くときとかだいたい780円くらいのラーメンを選びます。800円はなかなか贅沢、900円はちょっと贅沢、1000円以上はかなり贅沢!ってな感じでラーメン選び一つでもケチケチしてしまう小さな人間です。安くてお腹いっぱいになるなら僕はお金をケチってしまうタイプ。
安いものを探すのに5分や10分時間をかけるのなんてざらにあります。んなことしてたらお金持ちにはなれんなぁと毎回思ってしまっていたので、今回読んだ本は『迷ったら二つとも買え!』。
まぁラーメン二つ買うわけにはいかんのだけれど…。
お金についての哲学を知りたい。お金にストレスを感じたくない人にオススメな本です。
著者について
島地勝彦
1941年生まれ。青山学院大学卒業後、集英社に入社。『週刊プレイボーイ』の編集者を長く務め、柴田錬三郎、今東光、開高健を回答者に据えた「人生相談」で一世を風靡した。82年同誌編集長に就任、同誌を100万部雑誌に育て上げた。集英社インターナショナル社長を経て、現在はエッセイスト&バーマン。
より良い生活をしたければ浪費せよ!
いい歳をしてほとんど資産を持たない。その日暮らしの男にみえるかもしれない。
でも、浪費の果てに得たものは確かにあった。教養と文化の香りを身につけることを通じて、自分自身のセンスを磨けたことだ。
センスは瞬時にお金では買えないものだが、お金を出し続けなければ、身につかない。浪費はセンスを磨くための荒砥であり、よりよき人生を送るための寒肥でもあるのだ。
お金の使い方を説くと同時に著者の生き方についても説かれているエッセイ本です。読んでいくうちに衝撃を受けるのが、彼の貯金額である。70歳を過ぎた現在でも30万円程の貯金しかないというのです。うわ・・・著者の貯金額、低過ぎ・・・?のレベル。
彼が大切にしているのはとにもかくにもお金を使うこと。浪費することなのです。
そして最もナンセンスなのは貯金をすること。
お金は世に巡らせてこそ初めて生きてくるのだから、使わないことはあり得ない。そんな彼なりの美学が綴られています。
貯金体質な日本人には強烈で、本質を突いている文章が続きます。
美しいモノをみたら迷わず買え
わたしの買い物哲学は、次の3つだ。
①美しいモノをみたら迷わず買え
②どちらにするかで迷ったら2つとも買え
③金がなかったら借金してでも買え
買い物に迷うべからず!
なぜならモノとの出会いが一期一会だからです。次にお店にきたら絶対買おう、なんて思っていたりすると大抵売り切れてたりするものです。
2つ買うのも同じことで、残りのもう一つを別のハンターに獲られてはたまらない。だから迷ったら2つ買う。異論は受け付けない!
そして借金してでも買うべし!しかし借金も身の丈にあった借金であるべし。間違ってもウシジマくん系からお金を借りてはならない。
まぁこれ、実践は無理だよね。
よっぽど金が余ってたらやるかもだけど、お金って余らないからなぁ。でもこの理論はまったく否定はでなくて。モノの人脈も一度逃してしまったらもう二度と手に入らないかもしれません。そのリスクを回避できるのであれば、最初の投資は惜しむ必要はないのだと著者は言いたいのだとと思います。
金を使うヤツはいい顔になる
なぜ、お金を使うといい顔になるのか。それは、欲望を思い切り満足させているからだ。欲望をしっかり満足させていれば、自然のうちにすがすがしい顔になる。しかし、欲望を一切満足させずに、それこそ我慢の人生を送っていると、眉間に皺が出来、何やら小難しそうな顔が出来あがってしまう。
第3章には「無駄遣い」は教養を高めると書いてあります。
具体的には、一人の時間を優雅に過ごすこと。そして本を読むこと。
我慢して生きてきた人生は顔に苦労が出ますからねぇ。
とにかく貯金するより、まず金を使え
よく「お金をちゃんと貯めておけ」などというが、あれは人間のスケールを小さくするだけのことだ。1000万円の貯金を作るのがいかに大変なことかは、わたし自身、骨身に沁みてわかっている。何しろ、自分の通帳には、72歳になったいまも30万円台しかないことだってあるからだ。
(中略)
つまり、お金は手放すことによってはじめて入ってくる。それは呼吸法と同じだ。呼吸というと、多くの人は「吸って吐く」というイメージを持っていると思うが、あれは逆である。「吐いて吸う」ものである。だから、金払いのいい人には、再びそれに見合った額のお金がブーメランのように戻ってくる。
日本人は本当に貯金が好きです。投資に回すこともせず、使わないお金を貯めておくことで「安心感」を得ているからです。しかしそれも著者にとってはまったく不要なこと。お金は使わないと腐るとも書いています。
僕も最近20万円するロードバイクを買いました。最初は「自転車に20万円も使うなんて信じられない」と思っていたのですが、いざ乗ってみるとその価値に気づきます。ロードバイクを購入したことでトライアスロンに出場できたりと、購入前に感じていた価値以上の経験を得ることができました。
お金をかけてみないとわからない価値があり、そしてそれに見合ったリターンを得ることができます。
まだ僕自身はお金が戻ってくるという感覚はないのですが、リスクを取ればリターンを得ることができるという感覚を知ることができました。
まとめ
お金を使うことの本当の意味に近づくことが出来たきがする。モノを使わなければモノの本当の価値を知ることが出来ないように、お金も、使わなければ本当の価値を見出せないでしょう。大きなお金を使ったことがなければ、当然お金を手に入れることもできない。
当たり前のことのようだけれど、実践できている人はほとんどいない。リスクをとって生きている人は本当に少ない。
著者の文章からはお金に対してのパワーを感じることができたし、持論も納得できる部分は多々ありました。真似できるがどうかはさておき、なんですが。
お金に迷ったら彼の哲学
①美しいモノをみたら迷わず買え
②どちらにするかで迷ったら2つとも買え
③金がなかったら借金してでも買え
を実践していきたいと思います。
それではまた!