
今更あのベストセラー本を読みました。
中学校の頃、めざましテレビのブックランキング(朝7時くらい)で毎週のごとくランクインしたのを覚えていて、「いつか読みたいなぁ」って思ってた本。気づけば24歳になりました。大きくなったもんだぁ。
ブックオフで108円という超良心的価格で売られていたので買ってきました。あと2冊買ったのですが、書評は後ほどします。かも。
バカの壁の「バカ」とは
正直言って、本の内容はちょっと難しいです。わからないところはガンガン飛ばして読みました。それでも「あ、ここはわかるぞ」ってとこはいくつもあったし、ちょっと頑張って最後まで読んでみた。なのでここでは僕なりのバカの壁の「バカ」を述べていこうと思います。
全ての内容を要約するには不可能(バカだから)なので、ここでは「個性とはなにか」についてまとめました。
個性を伸ばせというバカ発想
脳が徹底して共通性を追求していくものだとしたら、本来の「個性」というのはどこにあるか。それは、初めから私にも皆さんにもあるものなのです。
なぜなら、私の皮膚を切り取ってあなたに植えたって絶対にくっつきません。親の皮膚をもらって子供に植えたって駄目です。無理やりするとすれば免疫抑制剤を徹底的に使うなんてことをしないと成功しません。
皮膚ひとつとってもこんな具合です。すなわち、「個性」なんていうのは初めから与えられているものであって、それ以上のものでもなければ、それ以下のものでない。
生きているだけで既に他の誰ともかぶらない「体」という個性を得ているという。確かに個性的でなければいけないという強迫観念を感じるようになったのは、物心を持ってすぐのこと。将来の夢がなければいけないと教え込まれてきた。夢を持て、個性を伸ばせ。そんな大人たちの言葉に惑わされて、僕たちはある日個性を見失う。
生きてること自体が個性だということにも気がつかない。またそう教えてくれる大人もいなかった。
ハッとさせられた文章
大体、現代社会において、本当に存分に「個性」を発揮している人が出てきたら、そんな人は精神病院に入れられてしまうこと必至。
想像してみればおわかりでしょう。人が笑っているところで泣いていて、お葬式で泣いているところで大笑いしてしまうような人。それで「どうして」と聞かれても理由が答えられない。
(中略)
要するに「求められる個性」を発揮しろという矛盾した要求が出されているのです。組織が期待するパターンの「個性」しか必要無いというのは随分おかしな話です。
今のサラリーマンがまさにこれ。自分なりに頑張ったのにも関わらず「何を勝手なことをしてるんだ」と叱責。個性を出したつもりなのになぜ…。
そもそもじゃあ個性ってなんだ?自分らしさってなんだ?俺って一体何者なんだ?
でも答えはさっき書いた通り、生きているだけで個性的なのです。誰だってコピー人間として生きていくことは不可能だから。クローン人間が誕生したとしてもそのクローンの個性があって、まったく同じ人生、時間を歩むことは不可能。たとえクローンでもクローンの個性がある。
個性的であることをやめる
個性を伸ばすにはどうしたらいいか。自分なりの考えですが、それは個性的であることを諦めることなのではないかと思う。
ある程度の世間的ルールを守った上で、自分のやりたいことをやる。それに尽きるんではないのでしょうか。
他にも教育のことであったり、本当に賢い人とは、ということが科学的根拠を元に綴られています。この養老孟司(ようろうたけし)さんという方は、日本の解剖学者であり、東京大学名誉教授とのこと。通りで難しいことをいう。なるほどなるほど。
ではなくて、とても勉強になる一冊でした。もう一回見直して意味を深く読んでいきたいな。
今の有様がいいと思う人→おめでとう。幸せだ。勿論変えるべからず。 ただ不満を抱いている人は無理矢理に周りと合わせると、永遠にそのままだ。周りも全員変えたがっているかもしれないのに。 だから本当に思っていることを本音で言えるようになれたら、ゆくゆくは全員よりハッピーだと。
— 厚切りジェイソン (@atsugirijason) 2015, 10月 22
ありのままでいい。厚切りジェイソンもそう言っている。